働き方"デザイン"研究所

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【働く上で絶対注意!】ブラック企業の定義とは

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こんにちは。knotです。突然ですが、皆さんはブラック企業についてどんなイメージを持っていますか?

就職活動や、転職活動をする際、応募先の企業がどういった環境なのか気になりますよね。

企業の特徴や業務内容だけでなく、職場環境・雰囲気や給与・福利厚生といった労働条件を調べることは当たり前になりつつあります。

また、実際に自分が働いている会社の労働条件や給与待遇について「これって他の会社に比べてホワイト企業?ブラック企業?」と疑問を持たれる方もいらっしゃるかと思います。

OpenWorkのような企業に関して従業員からのクチコミを提供しているWEBサイトも普及しており、今まで以上に企業の内情については透明化が進んでいるため、

検索エンジンで「◯◯会社 ブラック企業」や「◯◯会社 口コミ」のように調べる方も多いのではないでしょうか。

今回はその中でもブラック企業にフォーカスを当て、どのような企業がブラック企業と言われているのか、実体験を元にお伝えいたします。



ブラック企業の定義

まず初めに、

どのような会社が「ここはブラック企業だ!

となると思いますか?

実は、法的には明確な定めはないのです。

一方で、行政見解の参考として

厚生労働省においては、「ブラック企業」について定義していませんが、一般的な特徴として

① 労働者に対し極端な長時間労働やノルマを課す

② 賃金不払残業やパワーハラスメントが横行するなど企業全体のコンプライアンス意識が低い

③ このような状況下で労働者に対し過度の選別を行う

などと言われています。

引用元【厚生労働省:確かめよう労働条件「ブラック企業」ってどんな会社なの?】より

とされております。つまり、

  • 毎日終電近辺まで働かされている、到底達成できそうもないノルマが課せられている
  • 給与が支払われていなかったり、上司から当たり前のように罵詈雑言を浴びせられる

このような環境を改善するのではなく、むしろ働くことを強要する企業がブラック企業と言えそうです。

長時間労働=ブラック企業?

長時間労働も確かに大変です。心身ともに疲れ果てます。

私も100時間以上残業をしたり、始発と終電を繰り返したりと長く働いた時期もありますが、ストレスで通勤時に動悸が止まらなかったですね

それでも私の経験的には、

注意すべき点は②「賃金不払残業」ではないかと思っております。

その前に、

① 労働者に対し極端な長時間労働やノルマを課す

ではない理由ですが、

極端な長時間労働=80~100時間であれば、要件を満たせば法律違反にはなりませんし、

ノルマについては未達の場合の制裁(懲戒関係)や、パワハラにならない以上は線引が難しいためです。

加えて、両方の場合において「給与が支払われている」とするならば、法律違反にならない可能性は高まります。

要件を満たせば1ヶ月に100時間近く残業が発生したとしても法律上は問題ありません。1日4~5時間弱の残業……見るからに長時間労働ですけど法律上はOKです。最も、要件を満たせていなければブラックそのものなので気をつけて下さい

注意すべき点は賃金不払残業

ではなぜ「賃金不払残業」に注目するのか。

一言で表せるのですが、

法律違反が明確だから」です。

賃金不払残業=サービス残業となっている、状態ですが、

法律上で残業代は1分単位で支払わなければいけません。

※詳しくはこちらの記事にて説明をしておりますので、ぜひご一読ください。 www.work-design-lab.info

そのため、要件を満たせば問題になりにくい長時間労働等に比べて、

明らかに気をつけなければなりません。

とはいえ、賃金不払残業には下記のようなケースおよび理由が考えられます。

企業側に残業代を支払う経済的体力がない場合

この場合は判断が難しく、中小零細企業においては特に発生がしやすい問題です。資金繰りが苦しい状況では、残業代を満額支払うことで経営がより圧迫され、万が一倒産にでもなると雇用(従業員)も守れなくなります


元々残業代を支払う考えがない場合

上のケースに比べて、説明をする必要があるのか疑問に思うほど、明らかに悪質です。真面目に働かず残業代目当てで働く従業員がいる場合等は擁護もできますが、給与を支払わない方法以外で対処すべき問題です。


以上から、法律違反を知った上でサービス残業が当たり前になっている(当たり前にさせている)企業が、ブラック企業と言えるのではないでしょうか。

違和感を覚えたらすぐに専門家に相談を

今回は厚生労働省が運営しているサイトを元に、

ブラック企業の定義について考えましたが、

労働環境については気をつけなければならないポイントが他にもあります。

そのため

「これってサービス残業じゃないの?」「毎日終電だけど、このままで良いのかな?」

と違和感を覚える働き方があれば、

ぜひ専門家にご相談ください。

労働条件相談「ほっとライン」|厚生労働省

ブラック企業への対策として、厚生労働省が委託事業として設置している電話相談窓口です。長時間労働や賃金不払残業等、様々な労働問題について無料で専門家に相談できます。平日夜間だけでなく土日・祝日も相談が可能なため、日々仕事に追われている方であっても相談がしやすい窓口と言えます。

【参考リンク:労働条件相談「ほっとライン」|厚生労働省】

現在、ブラック企業診断の記事も鋭意執筆中ですので、ぜひ楽しみにお待ちいただければ幸いです